帰省で実母とケンカした。
小上がり席で外食している時に、寝転んだり、立ち上がったりする3人を見て、不機嫌な実母。
実母「もうちょっとじっとしていられないの?」「こういう場所では静かに待っておくように教育するのが母親の役目」「言うことを聞かないじゃなくて聞かせないと」「自分のときはこうじゃなかった、あなたが子供のときはちゃんと座ってた」」
そして何度かの言い合いの末、
「あなたのような母親がいるから、世間で非常識な母親が多いと言われる、あなたの子育てが悪い」
・・・まさか実母にこんなことを言われると思っていなかった。
席が離れてしまった子供が食事が来るまでの間に暇を持て余して私のところに来た。お出かけで疲れた子供が自分の場所に転がった。
ただそれだけ。
他人の席に行ったわけでも、走り回ったわけでも、大きな声を出したわけでもない。
私は他人には迷惑をかけていない行動だと思ったけど、母親の認識は違った。
「子育てが悪い」「非常識な母親」
本当に傷ついた。
子供のいない環境に慣れている母親にとっては、落ち着かなくて嫌だったのかもしれない。
「もう二度と実家には帰らない」
売り言葉に買い言葉で口から出かかった言葉。でもこれを言ってしまったらもう元には戻れないと思って飲み込んだ。
私と子供3人は別の車だったので、子供達が眠る中、運転しながら昔の事を思い出していた。
昔我が家は3世帯家族だったので、大人4人で男女の子供2人をみていた。祖父は病気でベッドで横になっていることは多かったし、父は多忙で家にいることは少なかった。母と祖母はいつも家にいて祖母を看病していたし、近所には親戚もいてよく遊びに行っていた。
一方の私は大人2人で男の子3人。主人は土日祝日関係なく仕事で不在なことが多く、近所に親戚はいない。
そして私が躾けられた記憶があるのはほとんど祖母。可愛がってくれたのは祖父、甘やかしてくれたのは父。母親に構ってもらった記憶が本当に少ない。母親がしている内職を側で見たり、耳掃除してくれたのは覚えている(笑)
「あっちにいっておきなさい」よく言われた言葉。
そして思い返すと、長男を産んでからこれまで、子育てを頑張ってると褒められたことは少ない。様々な言葉から読み取れる母親の思いは、「心配」「応援」
「そんなことして大丈夫?」「がんばらないといけないよ」私の体や子供達の様子を心配する言葉、私を応援する言葉。「わかってるよ」「がんばってるよ」そういつも返事をしていた。だって実際にがんばっているから。
育てている環境がまるで違ううえに、躾けられた記憶は少ないのに私の育て方に文句を言われたことに対して納得できない気持ち。
一瞬の子供達の様子をみて子育てを全否定されたことへの怒りと悲しみ。
私が普段、孤軍奮闘していることを思いやることなく、非常識な母親と決めつけたことへの怒りと悲しみ。
その一方で、落ち着いて待つように躾けることがなかなか出来ない苛立ち。
いろんな気持ちが混在していて、帰省後1か月以上経過してもその言葉を思い出すだけで不安定な気持ちになってしまうほどショックが大きかった。
今更考えるのは、私は母親に何を求めているんだろう。アラフォーなのに(笑)
子供の良くない行動はもちろん注意してほしい。私が子供にとって良くないことをしていたら助言はほしい。実際、私が子供に頭ごなしに怒っている時に介入してくれたときは、私も冷静になれるし、実の親じゃないと言えないことはあるだろうから。
それならば今回のことはなぜこんなにも落ち込むほどなのか。母親の言葉のチョイスが酷いのは今に始まったことじゃないのに。
考えを巡らせていると、思い当たることが一つあった。それは義母義父の存在だ。
2人はいつも話す度に言ってくれる言葉がある。
「いつも子育てがんばってくれてるね。ありがとう。3人がいい子に育っているのはあなたのおかげよ。体調には気を付けて、何かあったらすぐに飛んでいくから遠慮なく言ってちょうだいね。」
私はこの言葉が何よりもうれしい。この言葉を聞くといつも心が救われる。
だから思った。私は実母に認めてもらいたいんだと。褒めてもらいたいんだと。アラフォーなのに(笑)
子供の頃から褒められることはほとんどなかった。(勝てればよかったのに)とか(間違えなければよかったのに)とかいう親の思いが透けて聞こえてくるような「がんばったじゃん」
昔、思ってた。リレーでどうしても1位になれなくて代表を逃してた時、ピアノで間違えてばかりの発表会だった時に「がんばったじゃん」って母親は言うけど、「『がんばった』って言うならなんでそんな表情をしているの?」
主人には「被害妄想」と言われるけど、実際にあとから「あーだこーだ」と言われるから、あの時感じた言葉と表情との違和感は被害妄想ではなかったと思ってる。
子供時代に褒められた記憶が少なくて、義両親に褒められると、実母にも褒められたいって欲がでちゃったのかな。
うん、きっとそうなんだ。母親に褒められたいんだ。認めてもらいたいんだ。アラフォーだけど(笑)
なのにその真逆の言葉を言われたから、感情が処理しきれなかったんだね。きっと。なんかストンっておちた。
ただ親も高齢。もう期待はしない。期待はできない。
「他人と過去は変えられない、自分と未来は変えられる」byエリック・バーン
私が子供にできること。また一つ見つかった。褒めること、認めること。自分を変えよう。
コメント