あれは去年の冬・・・・
本屋で目についたこの本。青色のきらびやかな文字が目に入り、立ち止まりました。
科学的根拠・・・エビデンス・・・子育て・・・・
看護師の新人時代、何度も何度も耳にタコができるまで言われた言葉。
「エビデンスはあるの???」
エビデンス、エビデンス、エビデンス・・・・・・なんでもかんでもエビデンス(´;ω;`)ウゥゥ
そう思っていた新人時代。
しかし看護師として働くなかで、疾患を理解するため、そして患者さんの看護で異常を感じたときに原因はなにかを推測するためにエビデンスを考える。日本語で「根拠」や「証拠」を意味する言葉ですが、「その現象が生じる根拠はなにか」と一つの文章でも一つの症状でもどんどん掘り下げることで、理解が深まる。特に看護をするうえでは重症になる前に早期発見・対処できるということを体感し、エビデンスの大切さは痛感していました。
それを思い出しながら手に取ったこの本。隙間時間に少しずつ読み進め、やっと読了しました!半年かかった!

読了しての感想。
「やっぱりそうだよな」
この本は世界で行われた教育に関する膨大な研究をもとにして、子供達の成績や非認知能力が変化した施策や将来の年収アップにつながる習い事や学校選び、親や教師のかかわり方などをデータとしてあつめ、分析されています。
目からうろこの情報があるわけではありませんし、新しい育児の方法が書いてある訳でもありません。私が悩んでいることの答えが書いてあるわけではありません。
しかし、私が育児をするなかで「これは子供にとっていいことなのかな」「よくないことなのかな」と漠然と感じていたものにエビデンスが示されたことが私にとって収穫でした。
子育てをはじめたころから、教育や育児について本を読んだり検索したりしていました。世の中の教育ママたちのSNSを参考にしたこともありました。しかし、「子育ては正解がない」と言われるように、いざ実践してみてもうまくいかないことばかり。なんでうまくいかないんだろう?やり方が悪いのかな?と悩みに悩みました。
そして考えるうちに達した結論、
子育て成功者の話を参考にしたって、親の性格も子供の性格も環境も違う。
だから自分にあったやり方があれば実践したらいい。
自分を客観的にみること、子供を自分たちの遺伝子を持った子供とみるのではなく、子供を個として先入観なくみること
そうすることで子供にあったやり方を見つけることができる。もし見つからなければ、参考程度に育児書やSNSをみて、やってみたいものがあれば自分たちに合うように変えてやってみたらいい。
そう思うようにしました。
それでもやっぱり何度もつまづき、悩みます。
世間でいわれる「運動はしたほうがいい」「早期教育がいい」など、「これをしたほうがいい」「これはしてはいけない」という育児指南の言葉や情報。どこまで信じたらいいのか分からない。
そして出会ったこの本。今のところ読んでよかったと思っています。
まだ幼い我が子達がこれから先直面するさまざまな困難、私たち親が子供達の成長に合わせて出てくるさまざまな悩みがこの本で解消されるとは思いません。しかし、この本に書かれているエビデンスがこれから先の困難や悩みを解決するための参考にはなります。
鵜呑みにしてすべてをゆだねることはしません。なぜなら我が子が研究結果にでている多数派ではなく少数派になる可能性はあるから。困難や悩みに直面したとき、状況を客観的にみて冷静に判断、選択し、その結果が子供にとってよいものとなったとき、この本を読んでおいてよかったと本心から思えるのではないでしょうかね。(^▽^)/

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