長男との衝突と自己嫌悪

子育て

私の好きな漫画家さんのマンガ。新刊がでていたのでたまたま手に取り読んだのですが、言葉が、ストーリーが心に刺さり、考えさせられました。一部抜粋します。

興味がある方はこちらから読んでみてください。↓↓↓↓↓

引用「真綿の檻 5 尾崎衣良」

「人は何をもって『愛情』を測るのだろう」

「どこまで許容すればいい?」「どこまで笑顔で受け入れることが愛だというのか」

私が子供達に向けている気持ちは愛情以外のなにものでもない。彼らが健康で育ち、幸せな一生を送れるよう、手助けをすること。端的にいえば、立派な大人になれるように導くこと

でも愛情っていったいなんなんだろね。

かつて子供の頃は、あれはダメ、これはダメ、あれしろ、これしろと言われるのはとても嫌だった。それに加えて田舎の男尊女卑の文化ゆえに、「女の子だから~しなさい」と女であることを理由に我慢を強いられることが多かった。当時は随分、理不尽さを感じていた。

ただ、あれも愛情だったんだよね。将来、私が困ることのないように。おかげで私は困ることはなかった。唯一困った大切なことはお金関係。なぜかお金の話題はNGだったのよね。「お父さんが一生懸命働いて稼いだお金を不要な物に使うな」とだけ。社会人になって一人暮らしを始めて、振込や引き落としの意味がイマイチ分かってなくて、なんで教えてくれなかったの!って思ったよね。まぁ今考えれば、なぜ学ぼうとしなかったの?と思うけど。(笑)

愛情って本当に一方的で、すぐに伝わるものもあれば、時間をかけて伝わることもある。でも伝わればまだいい。問題は親にとっての愛情が子供にとっての愛情ではないっていうこと。

親にとっての愛情が子供にとっての虐待になる。親が子供のためを思っての「しない」が、子供にとっては「してくれない」となる。いくら理由を子供に説明しようが、子供にとっては「してくれない」とう事実しか残らない。

なぜこんなにこの言葉が心にひっかかったのかというと、、、実は最近、小1長男と衝突を繰り返しています。

その度に言わなくてもいいことばかり言ってしまう自分に自己嫌悪の毎日・・・。

やってしまった、言ってしまった自分の心を守るために、「長男がこんなことをしなければ・・・長男がこんなことを言わなければ、私も余計なことを言わずに済んだのに・・・」と考えてしまう。

長男のためを思って言っても、何も伝わっていない。それが言動で感じられるから、なぜあなたのためを思って言ってることを聞いてくれないの!!!!ってなっちゃう。

インスタとかに出てくる「親が言ってはいけない、やってはいけない●つのこと」・・・はい、全てやっております、言っております。はぁ~、、、もうほんと、感情の制御ができないダメダメ母ですよ。

ついでの愚痴ですが。

先日あったピアノのコンクール。トロフィとりたいからと参加を希望した長男。なのに自らはピアノの練習はしない。練習を初めても30分で4回弾くか弾かないかレベルの集中力。1回弾いては遊んでの繰り返しで、側に付き添って練習をみていた私は最初は優しく諭すも、座ろうとせず、少し注意したら泣きわめく。最終的に私がぶちぎれ。ぶちきれた私が長男に言い放ったことを考えてみると、ここには書けないくらい自尊心を傷つけるような酷い言葉を並べていた。怒鳴り散らす私の姿を見ている次男・三男たまに主人。家の中の雰囲気は最悪だった。それを毎日繰り返していた冬休み。

結果は入賞。でもこれは全員がとれる参加賞のようなもの。そんなんでも奇跡的に本選への切符を手にしたもんだから、本人は再びトロフィとりたいから行きたいんだとさ。

だから冷静に厳しく言った。

「本選に行くためには、費用が10万近くかかり、お父さんが仕事を休んでついていくことになります。ただコンクールまでのあなたの練習態度を考えると、2か月で曲を仕上げることはできません。予選で入賞では本選でトロフィをとることは難しいです。本選に行きたい気持ちとチャレンジさせてあげたい気持ちはあるけれども、労力と費用、あなたのこれまでの練習態度を考えると、本選に行かせることはできません。」

傷ついた顔をする長男。それを見た私の心に出てくる罪悪感。

ほんとに・・・どうすれば良かったんだろと思う。長男の性格を考えてコンクールを受けさせるべきではなかった?私が感情を制御して毎日楽しくノリノリな雰囲気でピアノを促すべきだった??出来る限り色んなことに挑戦させてあげたい。でも挑戦すると決めたら真剣に向き合ってほしい。

私は基本的に結果は求めない。挑戦すると決めたこと、トロフィをとりたいという目標を自分でたてたことが素晴らしいと思っている。ただ決めたならその挑戦に向き合ってもらいたい。結果は向き合った時間や努力についてくるものだから。その結果がトロフィという目標を達成したらいいし、頑張ったと言い切れるほどの努力をしたのであれば、トロフィは無くとも彼の心に頑張ったという証が強く刻まれるから。

今回は中途半端な努力に、それに見合う結果。それでもまだコンクールを受けたことで、彼の中で何か得たものがあれば良かった。長男は「別に何も」と言い切った。

言葉にできないけど何か得たものはあるだろうと思っても、何も変わらない長男の態度を見ると本当に何も得ていない、感じていないのだろうなと思う。

得るものがない努力もしない挑戦になんの意味があるのかと考えてしまった。

話が大きくずれてしまったかもしれないけれど、、、、、

子供の希望を叶えること、子供が望むままにすることが愛情ではない。そう親は考えるけれど、子供はどれだけ自分の希望を親が叶えてくれるかが愛情だと感じてしまう。愛情のものさしを、目に見えるものでしかとらえられない。見たいものしか見ない。そんな大人にはなってほしくない。

してもらうことを当たり前と思わないで、相手への感謝、気遣いを当たり前にできる大人になってほしい。

・・・・私も長男が私の子供でいてくれることを当たり前と思わずに過ごさなきゃいけないな。とりあえず、ピアノの時の私の言動を謝ろう。。。。。

なんかもう支離滅裂。子育ては正解がないって本当にそう思う。難しいな。

長文駄文をここまで読んでくださってありがとうございました。

文頭に紹介した尾崎衣良さんのマンガは面白いのでぜひ読んでみてください!

誰しもどこかで見たり聞いたり経験したりしたストーリーもあり感情移入しやすい上に、登場人物それぞれに視点が変わるので、視点が変われば物事の見え方が違ってくる面白さがあります。そして登場人物の言葉が、心にぐさっと突き刺さるところ。いつもこんな風に自分の考えていることを言語化できたらな~と思いながら読んでいます。

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